社会の死角を映し出す

あなたは映画『万引き家族』をご存知ですか?これは2018年、カンヌ映画祭のパルムドールを受賞した是枝裕和監督の代表作です。

実は身近にある物語

この映画では、家の主である老女、若い夫婦、若い娘、少年が共同生活をしています。彼らは日雇いやパート、性産業などの労働者であるものの、日常的に万引きしています。老女においては他人の弱みを握り、お金をせしめるようなことを常習的に行っていました。それぞれ事情を持つ者同士が一つ屋根の下で独立した生活を送っています。ある日、そこに虐待を受けた少女がやって来ます。

彼らの生き方は決して褒められたものではありません。にもかかわらず、不思議と温かみがあり、少女の心にも深く刻まれます。そんな不思議なバランスで成り立っていた生活がやがて破綻するまでの顛末を描いた物語です。